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2013年度大阪府公立高校後期試験 社会

2018/08/17 投稿

1 Tさんのクラスで班に分かれて大阪府内のいくつかの場所について調べたことを題材にした問題である。調べた内容として狭山池・枚方宿・造幣局が挙げられていた。

(1)Tさんの班がまとめた内容
 狭山池に関する歴史書や石碑について歴史と地理に関する問題である。小問が3問あるが、そのうち2問は歴史で、残りは地理の問題である。
 歴史の問題は奈良時代を中心とした8世紀の出来事と鎌倉時代の出来事の基本的な知識があれば解答できる。地理の問題については基本的な内容ではあるが、リード文で大阪府の気候が瀬戸内の気候の特徴をもっていると書かれていて若干戸惑う人がいるかもしれない。太平洋側の気候・日本海側の気候・瀬戸内の気候・北海道の気候の雨温図の形状を覚えていれば回答できる。

(2)Yさんの班がまとめた内容
 枚方宿に関する内容を素材にした問題が作成されている。小問は6問あるが、そのうち4問は歴史で、江戸時代を中心に出題されている。江戸時代の内容について覚えにくいという点で苦手意識があるかもしれないが、初代から3代目までは将軍と出来事をセットで覚えることを心がけてほしい。享保の改革・田沼政治・寛政の改革・天保の改革は、将軍または老中と出来事をセットで覚えてほしい。そうすれば正解を出すことが可能になる。
 残り2問は地理で地形図の問題である。地図記号と縮尺の計算について日頃から練習してほしい。大阪府の公立高校の問題では数年の間で出題されることが多い。

(3)Sさんの班がまとめた内容
 造幣局に関する内容を素材にした問題が作成されている。小問は5問あるが、地理・歴史・公民と幅広く出題されている。地理については栃木県足尾町の鉱山から「銅」を解答させる問題で、銅を最も産出している南アメリカ大陸の国を解答させる形式である。リード文を丁寧に読めば解答できるので難しくないだろう。
 歴史については、廃藩置県・国会期成同盟の結成・大日本帝国憲法の発布を順番に解答する問題である。大日本帝国憲法までの出来事の流れを正確につかめていれば難易度はあまり高くないと思われるが、流れを正確に理解していないと厳しいかもしれない。
 公民は日本銀行の金融政策である。この問題は不況のときに行う買いオペレーションで、記号で解答する問題である。金融政策として行われる公開市場操作や支払準備率の操作など仕組みを正確に理解することが求められる。公民は中3の2学期以降に指導することが文部科学省の方針で決まっているようだが、学習塾などで早めの対策をとらないと、学校の授業だけで正解することは難しいかもしれない。

2 これまでに日本で開催されたオリンピックについて調べたことを題材にした問題である。
 東京オリンピック(1964年)・札幌オリンピック(1972年)・長野オリンピック(1998年)の3枚のカードでまとめられている。

(1)日本地理の問題
 これまでにオリンピックが開催された場所を地図で解答する問題である。都道府県の位置を覚えていれば正解可能で、この問題で間違えるわけにはいかない。
(2)東京オリンピックの頃は高度経済成長が続いていたとリード文で書いてあるが、設問は関係ない内容である。
① ドイツとドイツの位置を記号で解答する問題である。
② 国会に関する問題で、選択肢の中から国会の役割を解答する問題と選挙制度に関する問題である。基本的な問題で、難易度は高くない。
③ 国際連合で常任理事国5カ国と非常任理事国10カ国で構成されている機関について解答する問題である。安全保障理事会と解答することについて基本的な問題であることから確実に正解したいが、中3の2学期から公民の指導をすることになっているため国際政治の指導時間を確保できない恐れがあるため、正答率が低いと思われる。

(3)社会保障に関する問題
①(c)では生存権の根拠となった憲法の条文の穴埋め問題である。
 「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」で、「文化的」を解答させる問題であるが、教科書や塾のテキストでよく見る条文がある場合、頻出の条文である可能性が高く、正確に覚えるようにしたい。
② 戦後経済について、歴史の戦後日本で覚えた内容を関連付けて覚えて知識を定着させたい。

(4)1990年代のバブル崩壊後の日本経済に関するリード文で始まる。
① 累進課税を解答する問題は基本的な内容で正解したい。
② この問題は資料を見て解答する問題である。文章記述の問題はこの1問だけである。国債残高を減らすための方法について「公債金」「租税」の2語を使って簡潔に説明する問題である。私立高校の入試が終われば公立高校対策で記述対策をする必要がある。

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